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2005年03月14日
徳島蹴球紀行 後編
(この前は3月13日付けの徳島蹴球紀行前編を読んで下さい。)
ともかく風が強い。
しかも風向きがメインスタンドからバックスタンドという方向なため、我々が陣取るバックスタンドはモロに真正面からその風を受けてしまう。おまけに試合中は雪まで降ってきた。またもや罰ゲーム状態である。

満員のメインスタンド
あとで夕食を取った店の板前さんに聞いたら、鳴門は冬は風が強いことで有名でプロ野球のキャンプもそれを理由に他県でしか行われないと聞かされた。
確かにこの強風下であればキャンプでイメージする天候とはまるで逆であり致し方ないところであるが、この日訪れた我々にとっては仕方が無いではすまされないのである。
ともかく持ってきた身に付けられるものは全て身体に巻き付け試合に臨む。さすがにビールは飲めなかった。
やがて試合開始の選手入場。ところがそこに何だか気の抜けたような黒木麻衣の歌声が。どうやらヴォルティスのオフィシャルソングらしいが、入場時にかける音源というのはもっとこう、血沸き立ち肉踊る、みたいなもんだろう普通。しかしかかった曲はそれとは正反対の雰囲気で少しダサかった。(でも何故か入場途中で変わったが)
試合はご存じの通り湘南の勝ち。先制→追いつかれる、を2回繰り返した後に決勝点を終了間際にもぎ取るという我々にとっては堪らない展開。寒さの中、ヤケもありずーっと飛び跳ねていた甲斐があったというものだ。(そうでもしていないとあの場では凍死してしまうほどだった)
ちなみに湘南の点が入ると我々以外はシーンと静まりかえるのだが、あまりにシーンとするために「もしかしたら今の点、認められていないんじゃ無いか?」と思わず声が漏れるほど。それ程徳島の人にとってはショックな点だったのかも知れない。噂によればJFL時代の昨年はホームで負けていないらしい。つまり我々と違いやられ慣れていない。そりゃショックだな。しかもアノ展開だし。逆に徳島が点を入れるとメインも総立ち状態の盛り上がりだった。つまりサッカーの正しいリアクションは観客は理解はしている。
それにしても今年の柿本は凄い。これで2試合で3点取っているのだが、まるで重戦車。特に決勝点などは相手DFを引きづりながらのゴールで、リーグのレベルは違うがまるで全盛期のビエリのようである。もう誰も止められないというFWを湘南が生み出せたとしたらこんな心強いことは無いのだが果たしてどうか。一時期の花火に終わらないよう期待したいし応援したい。
ちなみにこの日の入場者数は8226人。
発表された時は「嘘だろー」と思うくらい見た目に対して大きな数字だったが、あとで確認をしてみるとこの日満員だったメインで5000人は入れるようなので、その他で3千人強はありかも知れない。印象的には微妙だが。
試合後、寒さで縮こまった身体を引きづりながら徳島にバスで向かう。バスは意外と空いていた。やはりこちらの方は車での来場が主らしい。おかげで道路は車で溢れ徳島までの道のりは遠かった。
徳島に着くと予約しておいた宿で旅束を解き、とりあえず近くの”海老一”という店へ逃げ込む。
地酒をあおりながらの鯖の刺身と〆で食したそば米のすましは美味だったのだが、店の方と話をしてもサッカー理解度はいまいち。どうやら皆さん、結構この日のNHKの中継は見ていたようだが、J2が何チームあり何チームがJ1に上がれるかとか、そもそも自分の街にJリーグがあるというそのプレミア度がピンと来ていないようなのだ。
だからこそ今後のヴォルティスの躍進がこの地域のサッカー理解度を高めるには必要であろう。何と言っても東京では考えられないが、翌日の地元紙一面と社会面そして無論スポーツ面もトップは全てこの試合の件という、メディア上では素晴らしい地元密着性は既に手にしているのだから。

一般紙の一面!
投稿者 bellwin : 2005年03月14日 08:48