2005年07月16日
オールスターと欧州遠征。
いやはや、何とも、である。
代表の欧州遠征とJリーグ遠征の日程が重なってしまっている問題。シーズン前から懸念されていたことなのだが、ここに来て日本サッカー協会とJリーグが対立がメディアを中心に賑わしている。
私は以前からJリーグオールスター不要論を唱えている。但し最近の地方巡業のような形式ならば理解は示している。ではそんなオールスターが代表と重なったら…、今回に限っては答えはオールスター優先である。
そもそも今年に限らずJリーグの日程はかなり代表に譲りすぎている。
この夏もHO6などとかっこつけたネーミングで3週で6試合という過密スケジュールをこの暑い中でリーグ側に課している。そもそも収益面を考えれば、多くの観客が望めるこの時期に平日が2試合あるというのはクラブとしては本来なら受け入れがたい日程であろう。実際、トップを争う鹿島とそれを追う横浜という週末なら4万人が動員できるであろう好試合が平日に組まれたおかげで2万人台で終わっている。各クラブの収入を減らしてでもリーグ側は代表強化に協力しているのは事実であり、他の国でこんなにけなげにリーグが代表に尽くす国などあるのだろうか、と訝しくさえ思ってしまう。
そこへ、またしても代表の日程が重なる。しかも今回は言うなれば単なる親善試合である。確かに来年のワールドカップのことを考えれば、ここでの遠征は大変貴重。しかも国際Aマッチデーでもあり、対戦相手もきちんと選手をそろえてくるだろう。世界の中の日本サッカーの地位向上=それはワールドカップでの活躍、という正しき日本サッカー協会の目標であるならばこの遠征を是非とも実のあるものにしたいというのは痛いほどに分かる。
だが、時代は確実に変わっている。
今や、代表よりJ、または我がクラブという人間は大変多い。代表の試合を見ても明らかに客層が違う。実際、クラブの試合は必ず行くが、代表は行かないという人間もかなり私の知り合いにもいる。そんな、クラブ優先の人間が確実に増えている中で、その彼らが選んだ選手がオールスターに出られないというのは、こんなサッカーファンの声をないがしろにしていると言わざるを得ない。また、これは当たり前のことだが、「オールスター」でない選手が出るオールスターは”オールスター”ではない。つめかけるであろう大分のお客さんに失礼、というかそれは詐欺行為にも等しい。
そして、今回私が代表優先に反対するのは、いい加減、常に代表優先をする時代を終わらせねば日本サッカーの将来は無いとも思うからだ。確かにこの武藤氏のブログのような考えも理解できる。だが、サッカーとはクラブ中心であるべきで、その上で夢のオールスター=代表があり、それが世界中から集まりワールドカップを開く。これが本来の姿だろう。実際、欧州ではクラブの方が政治力、経済力、そして実力でさえ既に上である。そこでは既に代表中心、ワールドカップ中心の時代は終わりつつある。日本はその不遇の時代からの立ち上がりということでこの順序が逆になってしまっている。だが、この国もプロリーグが出来て10余年。早いところこの流れに乗せねば、再び世界の中で違う方向へ導かれてしまい不遇の時代を招きかねない。この機会を逃してはいけない。テレビの視聴率や予選のチケット申し込み数に惑わされてはいけない。その”濃さ”を協会も感じて欲しい。
だからこそ、協会も今回はクラブも大事にしていることをオールスター優先という判断で示して欲しいのだ。
因みにだからと行って私がオールスターの存在を積極的に肯定しているのではないのであしからず。
投稿者 bellwin : 2005年07月16日 23:37