« 湘南3-0東京V | メイン | 湘南5-0鳥栖 »

2007年04月21日

選手は誰のものなんだ?

070421FC東京.jpg
ホーム初勝利に向けてサポーターも戦う。


今週、湘南は鳥栖でアウエイを戦う。今はちょっと(金銭的に)厳しいので遠征はパスをさせて貰った。その代わりとして、味スタにFC東京対横浜FCを観に行ってみた。今年初めてのJ1観戦である。

東京の先発にはワンチョペが入っていた。あのワンチョペである。シーズン前はその加入が大いに喧伝されていたものだが、本人のやる気の問題か、日本のサッカー(もしくは原サッカー)にフィットしないのか、いまいちどころかベンチ入りも怪しいと聞いていた。実際、TVで東京の試合をた限りでもそのフィットしてない様はよーく判ったが(そもそもボールが彼のところに来ない)、果たしてこの日の彼も微妙。独特のゆったりとした大またでの走りは、動きの早いJではあまりのスローに見え、さして怖くないように思えたが、ボールのキープ力はさすが、というところ。後はスピード系に磨きをかければ怖い選手だが、果たして順応するか。プレミアで活躍出来ていた彼をJで見てみると、やはりリーグによってサッカーは違うんだな、とつくづく思わせてくれる。

しかし、その一方で、梶山や伊野波・平山などの、最近先発で使われ始め、売り出し中の若手がいない。ベンチにもいない。どうやらシリアでのオリンピック予選の遠征から帰って、コンディション不良ということで出る事は難しいらしい。ま、正直、梶山などは、Jリーグではどうなの?というレベルのプレーしかお目にかかったことがないので、これが即FC東京の戦力ダウンになるかどうかは疑問だが、選手層がこの影響で薄くなったことは事実。それがこの日の東京のワンチョペ先発という、ある意味苦肉の策になったのは事実だと思う。

同じように他のクラブでもU-22に選手をとられ、それによりシーズン尾の行方を左右出来事が起きている。14日のリーグ戦では、好調だった名古屋は攻撃の要の本田を欠き、まだ今シーズン勝ち星のない大宮に破れ、千葉も両翼をもがれ、2部上がりの神戸に負けた。柏も李と菅沼という攻撃陣の看板を失い、首位を争う頂上決戦で浦和に敗れた。ちなみにこれらの勝ったチームにはU-22代表はいない。これは果たして偶然だろうか。

このオリンピック代表、この遠征で2次予選も突破したとの事だが、果たして、Jにここまで犠牲を強いらせて、選手を遠征させるものだったのか。別にこの試合に負けても2次予選突破は間違いがなく、日程的にきついこの時期にわざわざJで主力を張る選手たちに行かせるだけの価値があったのだろうか。しかもその距離上、21日の試合出場も厳しく、これら選手が主力をはるクラブにとっては多大なる損害を与えてしまう。そこまでの損害を与えてまで、このある意味どーでも良い2次予選遠征に若き主力を連れて行く必要性があったのだろうか?

確かに待ち受ける最終予選は厳しく、その準備のためにチーム作りを実戦で行う、という趣旨は理解は出来る。ただ、これまでも多大なる時間と労力を使ってさんざ合宿や遠征を行い、チーム構築を行ってきたのも事実。それまでしてチーム作りがまだ出来ていないというのなら、それは協会とU-22代表監督のまずさといわれても仕方ないのではないか。これ以上クラブを犠牲にして、チーム作りをするのは何か間違っている。果たして、その選手の所属は協会なのかクラブなのか、誰がその選手の給料を払っているのか、そしてその給料の原資は何なのか、はっきりしたほうが良い。

名古屋のフェルフォーセン監督が怒っている。ジェフのオシム(息子)監督も怒っている。2人のおっしゃることはもっともな意見で、この怒りはクラブ監督という仕事上当たり前だ。彼らはこれで飯を食っている。チームが負け続けたら即クビだからだ。

しかし同じような怒りはなぜか日本人監督からは出ていない。(これとは別に、浦和が代表での選手の扱いにクレームをつけているが、僕はこれは至極真っ当なことだと思う)同じような境遇なハズなのにおかしい。そんなに協会が怖いのか。そんなにカワブチが怖いのか。

何度でも書くが、今やJリーグは代表のためにあるのではない。それこそ今やクラブ中心の世界サッカーに乗り遅れてしまう。観客も馬鹿ではない。それに気づき始めている。だから、代表関連のチケットは売れなくなってきているのだ。2002年モデルが崩れ、ミーハー層がいなくなってしまったいま、クラブをより盛り立てないと日本サッカー衰退するのは、コアな人間なら肌で判るはずだ。

そして協会には言いたい。選手は誰のものなんだ?

投稿者 bellwin : 2007年04月21日 22:32

コメント