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2007年12月15日
制度でのクラブ格差
浦和とミランを見て少し考えた。もし、本気で日本のクラブが世界を目指すのなら外国人枠の拡大、もしくは撤廃が必要だろうと。
そもそもクラブ対抗なのに、方やドメスティック+少数の助っ人、方や世界選抜なんてあまりに理不尽ではないか。これで勝てという方が無理。今流行の格差社会がこんなところにも、なんて洒落ている場合ではない。
実際、このクラブワールドカップにはその所属連盟の許可する外国人枠に触れていなければ、選手構成は如何様でも構わない。ご存知の通りイタリア(UEFAは、と言い換えても良いが)EU圏内は何人でもOKで、更にその他の外国人も登録は5人まで、出場は3人までとほとんど外国人枠が撤廃されている。実際にこの日のミランは先発11人のうち外国人は5人(EU圏内選手を含む)で、更にベンチにも6人の外国人が登録された。
方や浦和はJリーグの規約するところの3人枠に縛られており、この日も怪我でポンテが出られないため、外国人はブラジル人の2人にとどまる。
もちろん、現在の資金力の差もあろうが、例え、あるJクラブの財政規模がどんなに大きくても、今現在外国人は3人までしか雇えないのである。もし、浦和がそしてJリーグが世界を相手に闘うことを基準とするなら、こんな格差社会を生む制度を撤廃すべきではないか。
では、その場合の懸念事項は…
①日本人が出られなくなる?
そんなことをいつまでも言っているからドイツに行って日本代表は惨敗するのだ。常にリーグで世界と闘えられれば、いつでもワールドカップなんてOKさ。そもそもチーム内のレギュラー争いからしてワールドカップ出場権を奪うより熾烈になるかも知れない。
②資金力のあるチームと無いチームの格差が広がる?
実際、現状でも既に広がっているではないか。しかもそのような護送船団方式の考え方が世界で通用しなかったのはバブルで崩壊した日本の銀行が証明している。そもそも護送船団方式はヨチヨチ歩きの環境や疲弊した状況下でのみ有用であって、成熟した環境では不用の長物。そろそろJリーグもこの方式を撤廃しないと上位チームの不平不満はたまるばかり。浦和なんぞは早く綱を離して欲しい”盛り
の犬状態”なんじゃないか。
但し、完全に(といってよいと思うが)枠を撤廃したUEFAでもさすがに自国選手が出られない環境では、サポーターのチームへの忠誠心が薄らぐからか、見直し論も出ているようである。実際、自分も例えば湘南が外国人ばかりで占められるという現象が起きたらどう感じるかというのは、たぶん相当複雑だろう。この辺りの感覚はなかなか言葉では表現できないが、「何か違う」という違和感、なのか。
然るに、僕としては外国人枠は登録を最大5人までとし同時出場は4人まで。更にこれとは別にアジア枠を+1認めるという形を提案したい。これなら金さえあればかなりゴージャスな陣営が組めそうだ。
この中のアジア枠だが、アジアは広大で将来性のあるマーケットといのはもはや一般常識であり、それはサッカーの世界も同じだろう。そして、アジアカップなどで他国のチームをみても、なかなかにJで活躍出来そうな優秀な選手が見受けられる。そのような選手をこのJのアジア特別枠で向かい入れ、その国のスターを入れることにより、Jリーグをプライオリティリーグとして認知させ、更に放映権等で利潤を得るという手が可能なのではないか。このあたりはサッカー批評vol.37での西部謙司氏の「グランドデザイン」という論文でも提案されているが、まったくの同感なのだ。
だが、これには落とし穴的現実もあって、韓国は既に多くの選手がJリーグに流入しているが、韓国に放映権なぞは売れていない(これも西部論文でも指摘さていたが)。ただ、あの国の日本に対する特殊な感情(特にサッカー)を考えるとその辺の回答もなんとなく出てくるのだが。
ともかく今のままではこの世界レベルのクラブ格差社会では、日本のクラブは少なくともUEFAの超一流クラブには対抗できないと思う。格差社会は反対なのだ。
投稿者 bellwin : 2007年12月15日 08:44