« 08年入れ替え戦 | メイン | クラブサッカーを論じて欲しい »

2008年12月19日

全くガンバらしい試合で散ったCWC準決勝 ガンバ大阪対マンチェスターU

081218ガンバ対マンU.jpg
面白い試合でした。

戦前の西野監督の発言からも、そして普段のスタイルからも攻撃的にいくとは予想はしていたが、あそこまでノーガードの撃ち合いになるとは思わなかった。しかも攻撃では攻めている時間が多いのに、何故だか失点してしまうというやられっぷりもガンバ大阪らしいなんて、実質世界王者相手になんて素敵な負け方なのだろうか。

そもそも欧州リーグでもプレミアでもマンU相手にここまで引かないで勝負するクラブは同じようなビッグクラブだけであろうし、大概のクラブはべた引きで点を取られないことを第一優先に考えるであろう。マンU相手に攻めまくるなんて狂気の沙汰としか思えない。それが常識だ。でも攻めるのがガンバスタイルなのだから仕方ない。

その上で何より驚いたのがガンバが通常と変わらないように攻撃をしていたこと。ショートパスとムーブを繰り返し、相手を崩しまくるその魅惑的な攻撃はマンチェスターU相手にしても何らかわることはなかった。

またやられ方も相変わらずで裏のサイドはがら空き状態で(これはマンUも同じだったが)、センターDFは早さに対応出来ていないというまさにガンバらしいやられ方だった。

ガンバ大阪にそのサッカーに合う強力なFWがいたらこの日の結果は全く違うものになっていたかも知れない。そう思わせるぐらいガンバのサッカーは充実していた。オシムのサッカー批評のインタビューでも述べていたとおり、日本サッカーの目指す一つの指針となるものでろう。

但し、冷静に考えれば相手はほぼ全員がベンチも含め代表クラスであり、個々の能力の違いは仕方ないのかも知れないが、それでもやはりロングボールの正確さとペナルティエリアでの強さ、及び縦への早さは日本のクラブはまだまだ遠く及んでいない。大量失点で負けたのは事実で、それだけまだまだ世界トップとは差があるという事も事実。試合後のマンUの選手や監督にも余裕が伺え、それは何とも悔しい限りである。

だからこそ頼もしいのは試合後の西野監督のこの会見内容。この人は本気でガンバ大阪を世界クラスのクラブにしようとしている気を感じさせる。「マンUを本気にさせた」とか「勇気をありがとう」などという空疎な見出し言葉をこの人の前では言えない。"偶然の勝利"や"善戦"では何にも残らないことをかつての経験から西野氏は良く知っているのだろう。

因みにこの日のスタジアムに於いて、にわか(日本人)マンUファンの多さには閉口した。別にどんな形でもサッカーを楽しむのは個人の自由だが、誇らしげにマフラーを掲げるのは何か違う感じがした。しかもそのマフラーが"タオル"マフラー。イングランド人もびっくりのオフィシャルグッズなのだから何とももの悲しい。

しかし、このガンバが来年のACLに出られないかもしれないとは…。Jのレベルはいったい世界でどの辺りなのだろうか?この日見えた世界との差を計る物差しがあと何本か欲しいモノである。

投稿者 bellwin : 2008年12月19日 00:43