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2009年12月31日

09ベストブック発表

恒例のベストブックです。

年々苦しくなっていく企画(笑)ですが、今年はいつか書いた通り、アンケートフォーム作っている暇もなかったので(理由はコレ)、完全に独断と偏見で決めさせて頂きました。かなり管理人の好みが入っていますがその点はご容赦ください。

それでは発表です。

第3位

夢をかなえるサッカーノート

著者 中村俊輔
出版社 文芸春秋
発売日 2009年9月

もうこれは企画の勝利。以前から存在は語られていた中村俊輔のサッカーノートを公開して、しかもオリジナルサッカーノートを付録で付けるという企画力に脱帽です。

最近では東大合格生のノートはかならず美しい
という本が売れたりして、ノートブームな訳ですが、そこに対して俊輔ノートの公開とは!いや、まさに企画力(まっ、文芸春秋だから出来てしまうといえばそれまでですが)が光った一品でした。


第2位

フットボールの犬―欧羅巴1999‐2009

著者 宇都宮 徹壱
出版社 東邦出版
発売日 2009年11月

やはり、ヨーロッパ辺境の地(と言ったら失礼か)のサッカーシーンをここまで知らしめてくれる著者の存在はサッカーマニアとしては大変ありがたいものです。

もちろんヨーロッパ選手権などの話もありますが、中にはフェロー諸島(この国には天然芝のピッチが二つしかない!)や、マルタ(あんなに小さな島国なのにトップリーグはきちんと10チームもある。が、まともなスタジアムは国立を含め3つしかない!)などのサッカー事情や歴史、そして人々のサッカーへの想いなどが綴られ、僕らに世界のサッカーシーンの不変さと変わりゆくものを教えてくれます。

そして氏の文はまさに"矜持"と呼ぶにふさわしく、ともすればフォーメーションだ、戦術だ、世界クラスとは何ぞや、などといったテクニカルな部分に流れがちなサッカー論者の中にあって、驕らず、かといって卑屈にもならず、同じ一人のサッカーを愛する人間として、各国のフットボールの真実を真摯な気持ちで伝えたい、という想いが伝わる貴重な作家であると考えます。

今後も更なる作品の発表を期待しております。


第1位

サッカーを100倍楽しむための審判入門

著者 松崎 康弘
出版社 講談社
発売日 2009年12月

表紙も地味、タイトルもイマイチな同書ですが、内容は濃くてしかもかなり驚愕的なもの。現役の審判部長が直近のJの試合を挙げて、それぞれの評価(誤審の有無や何故にそのような判断に至ったかなど)を実名等を含めかなり具体的に開陳しており、またサッカー審判の実際(評価方法や昇格・降格の事実、給与水準や勤務体系?など)もかなり詳細に書いており、我々サッカーを見る観客の「審判を見る基準」を上げてくれます。なにげに豆知識的なこともちりばめられており、副審のフラッグは主催チームが用意するということが普通(しかし海外の国際試合には無い場合もあるので年の為もっていく)だとか、毎週Jの主審は1泊2日の合同トレーニングが義務付けられている(その多くは清水のトレセン開催)とか、「へえ」的なところもサッカーマニアとしてはくすぐられます。

とにかくこの本は、もちろんこれから審判を目指す方にも必読の書ですが、普段サッカーを見る方(海外も同様)も必ず読むべき1冊です。あなたのサッカー観戦力がアップすることは請け負います。また、この本を発売する決断をした著者(その立場ゆえかもしれませんが)の、日本サッカーをよりレベルアップしたい、という気持ちも伝わりました。ということで今年のベストブックは同書にさせていただきました。

以上で今年の発表は終わりです。

因みに今年もワーストブックは選びませんでしたが、その候補として頭をよぎったのがこの本。
今これを読むと少々イタい&悲しい。しかも僕も"お勧め"までしてしまった…。今の大分の現状を考えると同じ年に発売された本とも思えないほどです。

来年もよろしくお願い致します。

投稿者 bellwin : 2009年12月31日 08:10