たぶん、浦和サポーターにとっては単なるリーグ戦の1試合でありむしろそれほど記憶にも残らないマッチメイクであるのかも知れないが、僕にとっては、最もJ1に昇格して見てみたいと思っていた浦和戦@埼玉スタジアム。
代表戦や他チームのJ1戦、そしてワールドカップなどで何度も訪れていた同スタジアムだが、ここに湘南サポーターの一員として来るのは初めて。日本最大のアウエイの地であり、駅を降りる頃から赤い人ばかりなので圧迫感を感じてしまう。(自意識過剰か)
だが、ビジター専用のゲートをくぐるとそこはそれまで散見するぐらいしか見られなかった緑と青の人たちがたむろっており心が和む。これほどこのチームカラーにホッとしたことはない。しかしそこは物理的にも完全隔離されており、まさにアウエイそのもの。
ここにたどり着いてほっとしたゴールスタンド裏コンコース。唯一、湘南サポーターの落ち着ける場所だった。
湘南側に割かれた席は1500席くらいか?僕が着いた時(17時半)には既にたすきがかかる前の席はいっぱいで上段にも多くの人が既に陣取る。その中ごろに席を見つけるが、更に遅く来た人達は席を探して結構うろうろしてた。最終的には割り当てられた席はほぼ埋まり、湘南サポーターの期待の高さを覗わせた。
因みにこのアウエイ側、売店はひとつで食い物も焼きそばなどごく限られたものだけ。浦和美園駅からの道中にある屋台村で調達してこなかったらエライ事になるところだった。
当初、EFSも太鼓とコールリーダーを最前列に持っていった。しかし縦に長いアウエイ席、中段より後ろは全く太鼓もリードの声も聞こえず、チャントのリズムが前と後ろで合わない。試合開始前には中段通路辺りに中心を置き、何とか全体がまとまるようになっていたが、それでも上部では浦和側の大人数爆音チャントでかき消され、太鼓の音が聞こえにくかったらしい。この辺りはサポーターもJ1環境への慣れが必要なんだと感じた。J1で戸惑っているのは選手だけではないのだ。
中段に動いてスタンばるEFSの皆さん
それでもって試合なのだが、やはりトップ5クラスとは差があるのが改めて分かっただけのものだった。このレベルと試合をすると我慢がどれだけ出来るか、ということにかかってきており、勝つのは至難の技に近いのが現状。"審判のジャッジ云々で勝ちを逃した"などという次元の話ではない。試合を見ると圧倒的にその差がわかるのだ。
このくらい差があると、いくら個々の運動量を多くしても、全くといってよいほどボール奪取は厳しくまたそれ以上に保持も難しい。このクラスと試合を行う場合は、守備を我慢して攻撃は相手の一瞬のスキにかける、といった賭けに近いところで勝ち点を拾うしか手はないだろう。それほど我彼のレベルの差は悲しいかな、ある。横浜戦や広島戦で判ったことが改めてダメ押しで再認識された試合だった。
しかし僕は思うのだ。やはりこのような舞台で戦えるサッカーこそが華やかなプロの世界そのもの。この環境でやってこそのプロリーグ。その眩しいばかりのピッチで坂本や田村が湘南のユニフォームをまとって戦っているのがなんとも嬉しい。そしてそれを応援できる僕も幸せである。これを見たかったからこそ10年間もの2部暮らし中、応援し続けたのだ。だからこそ少しでもこの世界に浸れるようJ1リーグに残留したい、そう強く思った帰り道であった。
ここには思い出を作りに来たわけではなかったのだが...。

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